医院ブログ

2015.05.07更新

希望ヶ丘デンタル(歯医者)院長の安田です。
鏡でお口の中をみたときに、歯に黒い点ができている、全体的に黒ずんでいる歯がある、など
見た目で気になるところはありませんか。
歯が黒くなる原因は虫歯や歯の金属など多くの原因があります。
今回は歯が黒くなる原因と治療法をご紹介します。

・飲食物や喫煙によるもの
タバコ、赤ワイン、コーヒー、紅茶などで、色素が歯の表面に付着することにより、
歯全体が黒ずんで見えることがあります。
→コーヒーや紅茶などの着色は、歯科のクリーニングでほとんどがきれいに落とせると思います。
タバコのヤニは歯に強力に付いているので、超音波振動を当てて取る必要があります。
ただし、その間にまたタバコを吸えばまたヤニが付いてしまうので全て取り除くのは難しい
場合があります。

・歯石
歯石は白や乳白色のものが多いですが、歯周病が進んでいる方の歯石は、
歯茎からの出血で歯石が作られるため、歯石が黒くなります。
→歯周病の治療を進めることが必要です。歯周病は進行すると改善するのが難しい
病気なので、早めに予防、治療を進めていきましょう。


・虫歯によるもの
虫歯が進行している場合や、過去に虫歯などが原因で神経を取る治療をした歯の変色が起きている場合、
部分的に黒ずんでくることがあります。
→歯の溝などが黒くなり始めている初期の虫歯は削る必要がない場合もありますが、
そこから深くなっていたり、大きくなり始めている虫歯は進行性のため、治療をする必要があります。
過去に虫歯治療をして神経がない歯は黒く変色し、歯がもろくなり、欠けたり、割れたりすることが
あるため、歯の寿命が短くなります。
すぐに抜けたりはしませんが、治療する場合は、土台を立て、かぶせものをする必要があります。

・銀歯、詰め物の劣化
銀歯や金属の詰め物の金属イオンが、歯や歯茎に漏れ出し黒くなることがあります。
金属は濡れているところにあると、イオン化して流れ出ていきます。そのため金属のイオンが
歯や歯茎に浸透して黒くなるのです。
また、プラスチックの材料の詰め物が口の中の水分を吸収し、劣化して約3、4年程度で変色して
黒くなる場合もあります。
→削ってまた新しく詰めなおす、またはかぶせ治す必要があります。ただ歯茎の変色は
歯肉の奥深くまで金属イオンが浸透しているため簡単に取れない場合が多いです。

・薬によるもの
妊娠中や幼少期に抗生物質の影響によって歯が黒くなってしまうことがあります。
→歯自体は悪いわけではないので、そのままにしておくか、セラミック治療または
ホワイトニングがあります。ただホワイトニングだと改善しないか、戻ってしまう場合もあります。

歯の変色だけで痛みがなかったりご自身での判断が難しいことが多いと思いますので、
気になる箇所がありましたら歯科でご相談ください。

投稿者: 希望ヶ丘デンタル