医院ブログ

2015.05.21更新

認知症患者は2012年の時点で全国に約462万人と推計されており、65歳以上の高齢者では、7人に1人程度とされています。

歯と脳の関係
○歯が少なくなると脳に影響がでる
東北大学が行った、高齢者の歯の残存数とその認知症との関係についての研究では、健康な人では平均14.9本の歯が残っていたのに対し、
認知症の疑いのある人では、9.4本と少ない事や、残っている歯が少ないほど、記憶や学習能力に関わる海馬や、
意志や思考の機能に関係する前頭葉の容積などが少なくなっていた事がわかりました。この結果から、歯が無くなると、
脳が萎縮し、脳機能が低下するということが判明しました。
○歯が無い人の認知症リスクは高い
神奈川歯科大学の研究結果では、残っている歯の数が20本以上ある人に対して、歯が無い、
また入れ歯も入れていない人の認知症リスクは1.9倍。
良く噛んで食べられる人に対して、あまり噛めない人のリスクは、1.5倍となっています。

認知症予防
●入れ歯やインプラントでも脳は刺激出来る
歯が無いと歯根膜が無くなるため、刺激は脳には伝わりません。しかし、歯に替わる入れ歯や、
インプラントなどの治療をすれば大丈夫だとされています。
●ガムをかむ
歯があっても良く噛まなければ意味がありません。食事の時に良く噛む事も必要ですが、ガムを噛むのも良い方法です。
リラックス効果も上がり、集中力も回復します。ガムを噛む事で唾液の分泌も促進されて、ドライマウスの予防にもつながります。
認知症予防のために利用してみましょう。

投稿者: 希望ヶ丘デンタル