医院ブログ

2015.07.13更新

虫歯ではないのに歯がしみることがあります。
その症状の多くは知覚過敏です。知覚過敏には次の原因があります。

歯ブラシの仕方
力を入れすぎたり、また毛先が硬いハブラシを使ったりすると、歯の表面を削り取ってしまいしみる原因となることがあります。

歯ぎしりや食いしばり
過度に歯にかみ合わせに力が入ることによって、歯の表面に亀裂が入り、知覚過敏が起きることがあります。

歯周病
歯周病によって歯茎が下がると歯の根の表面が露出してきて知覚過敏が出やすくなります。

自宅での対応

ブラッシング方法を改善する
歯ブラシの圧が強い場合は弱め、硬い毛先のものを使用している場合は適度な硬さのものへ替える。

知覚過敏用の歯磨き粉を使う
歯の神経を興奮しにくくさせて痛みを感じるのを抑えるという作用を利用しています。

自然治癒を期待する
唾液の成分や歯磨き粉のフッ素などによって歯の表面に再石灰化がおこったり、神経の防御反応で神経の周りに新たに壁を作ることによります。

歯科医院での対応

薬を塗る
しみ止めの薬を塗ります。繰り返し塗ることで効果を発揮します。

しみている部分を材料でカバーする
歯のくびれ部分が大きく凹んでいたりくさび状に欠けていたりする場合、樹脂の材料を詰めます。

かみ合わせを調整する
力のかかりすぎによって起こる知覚過敏に対してかみ合わせを調整することによってかみ合わせの調和をとります。

マウスピースを作る
歯ぎしり・食いしばりが原因の場合には、マウスピースを使用することによって歯を保護します。

神経を取る
これは最後の手段です。知覚過敏が日常生活に支障をきたすレベルで耐えられない場合には、神経を取ってしまえばしみなくなります。
ですが、歯は神経をとるともろくなってしまい、歯の寿命が短くなってしまうので、この方法は安易に行うべきではありません。

※多くの場合、かみ合わせが関与しており、総合的に判断していきます。また、歯がしみる場合は虫歯の可能性もあるので、歯科医院でチェックを受けましょう。

投稿者: 希望ヶ丘デンタル