医院ブログ

2016.06.11更新

歯周病の原因のひとつに「歯石」の放置があります。歯石は、歯垢(しこう)と唾液中のカルシウムが結合して石のように硬くなり、それが歯に強く付着したものです。つまり、汚れと細菌によってできる歯垢が歯石に「悪の変身」を遂げるというわけです。

ですから、歯石ができやすい場所は歯の表面で汚れが残りやすいところです。特に唾液線の出口があり、歯垢と唾液中 のカルシウムが結合しやすい場所は注意が必要です。たとえば、歯と歯茎との境や歯の間、下あごの前歯の裏側、上あごの奥歯の表側などが該当します。

 

歯石自体は石なので悪いものではなく、虫歯と違って歯石をそのままにしておいても痛みが出るわけではありません。しかし、歯石は軽石のように小さな穴が空いていて、そこを住みかに細菌が繁殖し、毒素を出します。ですから、放置しておくと、その毒素が歯茎を腫らせたり、歯の周りの骨を溶かしたりして、歯周病を引き起こします。

そのため、取り除く必要がありますが、歯石の中の細菌は歯磨きなどでは取れないので、歯石ごと細菌を取る必要があります。自分で歯石 を取り除く器具も市販されていますが、どうしても取り残したり、歯肉を傷つけたりしてしまう恐れがあります。やはり歯科医による除去が必要です。

 

歯周病は糖尿病、心臓病、脳卒中、慢性腎疾患、骨粗しょう症、癌および早産などの合併症を伴うことがあります。歯周病予防のためにも、日ごろから定期的に歯石のチェックを行うことが大切です。

 

歯石については当院にお気軽にご相談ください♪

投稿者: 希望ヶ丘デンタル