医院ブログ

2016.06.18更新

「オーラル・フレイル」とは高齢者の口腔機能低下により虚弱や老衰など介護が必要となる一歩手前の段階のことです。


 

高齢期において人とのつながりや生活の広がり、誰かと食事するなどといった「社会性」を維持することは、活動量、精神・心理状態、歯・口の機能、食・栄養状態、身体機能など、多岐にわたる健康分野に関与することが明らかになっています。

この「社会性」が欠如していくと、低筋力や低身体機能などの「サルコペニア」(加齢性筋肉減弱症)や低栄養などによる生活機能の低下を招き、ひいては要介護状態に陥ることが懸念されています。

 

65歳以上の約6人に1人が低栄養傾向の危険に直面。

最新の厚生労働省の調査によると、65歳以上の約6人に1人、85歳を超えると約3人に1人が、低栄養傾向という危険に直面しているそうです。

高齢者においては、口腔機能の低下により、麺類や軟らかいものばかりを好んだり、果物や生野菜、肉類を食べなくなると、タンパク質やビタミン、ミネラルなどが不足し、固いものや繊維質の多いものを食べるのが難しくなるため、食物繊維が足らなくなるなど、栄養バランスが崩れ、栄養が足りてない「低栄養」状態に陥りやすいのです。

 

イキイキとした生活を過ごすためにも普段から元気な口を保ち、オーラル・フレイルを予防することが重要です。

特に高齢者は適切なケアをすることで病気や介護の予防につなげることができます。

オーラル・フレイルを予防するため、口の機能を維持する対策を早めに始めましょう。口腔機能の低下を起こさないように虫歯や歯周病といった口の中のトラブルだけでなく、しっかり噛めて、飲み込める、元気な口の機能を保つためには、「口の周り」の筋力、「かむ力」「飲み込む力」「口の清潔度」の4つがそろっていることが大切です。

投稿者: 希望ヶ丘デンタル

2016.06.14更新

脳出血は全脳卒中の20%程度を占め、比較的発症の年齢が若く、症状が重篤となりやすい疾病です。その主要な危険因子は塩分の取り過ぎや高血圧、糖尿病など生活習慣病とされていますが、近年は虫歯や歯周病などの歯の病気についても、口腔内の細菌が血管の中に進入し脳や心臓など全身の血管の病気を引き起こすのではないかと言われてきました。

 

そうした中、虫歯の原因となる「ミュータンス菌」が脳出血の発症にも関与していることが、このほど明らかになりました。これは、国立循環器病研究センター脳神経内科の研究チームが京都府立医大、大阪大の研究チームと共同で突き止めたもので、研究成果は英国の科学誌Natureの電子 版に今年2月に掲載されました。

 

脳出血に関与しているのは、人体の止血作用を阻害する特殊なタイプのミュータンス菌です。研究チームは、血管壁のタンパク質「コラーゲン」と結合し、血小板の止血作用を妨げる特性を持つミュータンス菌に着目しました。血液中にある血小板は、傷口などに集まって出血を止める働きがあります。出血患者の唾液に含まれるこのタイプのミュータンス菌を調べたところ、血管壁のコラーゲンと結合する能力が高い菌を持つ患者ほど、脳内の出血部位が多かったとしています。

 

研究チームでは、ミュータンス菌は口の中の血管から血流に乗り、脳の血管に到達。そこでコラーゲンに結合して炎症を起こし、止血作用を妨げたり血管をもろくしたりして、脳出血を引き起こす仕組みとみています。

同センターの猪原匡史医長は「日常の歯磨きが重要です。病原性の高い細菌を選択的に減らせれば、脳出血の新しい予防法になる可能性があります」と話しています。

 

当医院ではミュータンス菌が口の中にどの位いるか検査することが可能です。お気軽にご相談下さい。

投稿者: 希望ヶ丘デンタル

2016.06.11更新

歯周病の原因のひとつに「歯石」の放置があります。歯石は、歯垢(しこう)と唾液中のカルシウムが結合して石のように硬くなり、それが歯に強く付着したものです。つまり、汚れと細菌によってできる歯垢が歯石に「悪の変身」を遂げるというわけです。

ですから、歯石ができやすい場所は歯の表面で汚れが残りやすいところです。特に唾液線の出口があり、歯垢と唾液中 のカルシウムが結合しやすい場所は注意が必要です。たとえば、歯と歯茎との境や歯の間、下あごの前歯の裏側、上あごの奥歯の表側などが該当します。

 

歯石自体は石なので悪いものではなく、虫歯と違って歯石をそのままにしておいても痛みが出るわけではありません。しかし、歯石は軽石のように小さな穴が空いていて、そこを住みかに細菌が繁殖し、毒素を出します。ですから、放置しておくと、その毒素が歯茎を腫らせたり、歯の周りの骨を溶かしたりして、歯周病を引き起こします。

そのため、取り除く必要がありますが、歯石の中の細菌は歯磨きなどでは取れないので、歯石ごと細菌を取る必要があります。自分で歯石 を取り除く器具も市販されていますが、どうしても取り残したり、歯肉を傷つけたりしてしまう恐れがあります。やはり歯科医による除去が必要です。

 

歯周病は糖尿病、心臓病、脳卒中、慢性腎疾患、骨粗しょう症、癌および早産などの合併症を伴うことがあります。歯周病予防のためにも、日ごろから定期的に歯石のチェックを行うことが大切です。

 

歯石については当院にお気軽にご相談ください♪

投稿者: 希望ヶ丘デンタル

2016.06.09更新

皆さんも力仕事をする時に歯を食いしばっていたりすることがあるのではないでしょうか?

これはスポーツに限ることではなく、全身の筋力を短時間的に引き出すために無意識にする行為であり、科学的にもその効果は解明されているそうです。

しかし、この食いしばり効果も顎全体に均等に力が加わらなければ半減してしまいます。また、歯にかかる力も相当なものになります。

マウスガードには食いしばる力を顎全体に均等に分散して能力を引き出すと同時に、歯を守ってくれる効果があるのです。

また、食いしばりは脳への刺激にもなりますので瞬間的な判断力という点でも大きな期待が持てます。

 

  • 役割
  1. 歯の保護(歯の抜け・折れ)
  2. 顎の骨折の防止
  3. お口の中や唇周辺の怪我防止
  4. 顎関節の保護(衝撃緩和)
  5. 脳震盪(のうしんとう)の防止
  6. 運動能力向上

 

 

  • 歯科医院でつくるマウスガードの特徴

 

歯科医院でつくるマウスガードは完全オーダーメイドです。

精密に型を採り、その型をもとにぴったり合ったマウスガードを製作します。

適正な咬み合わせと食いしばりが、理想的な筋肉の活動を引き出し筋力をアップし運動効率が上がります。脳への刺激もよりよくなり判断力のアップも期待できます。

例えば、野球やゴルフであれば瞬発力がアップすることで飛距離の向上につながるでしょう。

また、衝突などのショックから歯を保護したり、食いしばりなどによる歯の磨耗を防ぐことも、ぴったり合ったマウスガードならではの効果が期待できます。

 

  • マウスガードが有効なスポーツは?

歯や顎の保護はもちろん、脳震とうなどを防止するためにマウスガードの装着が義務化されているスポーツがあります。(ラグビー、ボクシング、ラクロスなど)

また、充分な能力を発揮するためにマウスガードを装着した方がよいスポーツもあります。

マウスガードの有効性もさまざまなスポーツで評価され始め、その用途はどんどん広がっています。

 

当歯科医院では、患者様のスポーツ・ライフを応援するために、歯型を精密に採取したぴったりフィットするオーダーメイドのマウスガードを製作しています。

 

ご質問やご相談などありましたら、お気軽にお問い合わせください。

投稿者: 希望ヶ丘デンタル