医院ブログ

2015.06.25更新

平成23年の死因別統計では脳血管疾患を抜いて、がん、心疾患につぎ第3位となった肺炎ですが、
その中でも7割程度の方が誤嚥性肺炎で亡くなられています。年齢別では、70歳以上では70%以上が、
90歳以上では95%近くが誤嚥性肺炎であると言われています。

高齢者において、唾液などの誤嚥により肺炎発症の危険性が高いことから、
口腔内環境の改善を進めて極力、口の中の細菌数を減らす必要があります。
そのためには、自身での食後の歯磨きに加えて、歯科医師や歯科衛生士による口腔ケアも重要になってきます。
また、歯がなく入れ歯も使用していなければ、食べ物を砕ききれずに口の中に食べかすが残ってしまい、
不要な細菌が繁殖し誤嚥性肺炎のリスクとなります。

予防法
口腔ケア
入れ歯の作製・装着(左右で噛めるようにする)

歯がなく入れ歯も使っていない方は、入れ歯を作り機能させることにより、
誤嚥性肺炎の予防に寄与するだけでなく、口腔内の環境を改善させ、ADLを高めることになります。

投稿者: 希望ヶ丘デンタル

2015.06.20更新

インプラント(implant)とは、体内に埋め込まれる器具の総称のことを指します。
整形外科で用いられる、骨折やリウマチなどの治療でのボルト、耳鼻科の人工内耳、
美容整形の豊胸治療で用いられるシリコンバックもインプラントです。

歯科インプラントはチタンでできており、
1952年に、スウェーデンのブローネマルク博士が、うさぎにチタン製の生体顕微鏡を取り付けて、実験を行っていました。
その顕微鏡を外そうとしたときに、チタンと骨が結合していて外せなかったことから、
チタンと骨の組織が拒否反応を起こさずに結合することを発見し、この現象を
『オッセオインテグレーション』と名づけたのが始まりです。

チタンは生体金属と呼ばれるほど人の体との相性がよく、金や白金などの貴金属よりも腐食しにくく、
硬くて軽いのでとてもインプラントに適した性質を持っています。

オッセオインテグレーション(osseointegration)とは、生体内の骨とチタンが結合する現象のことで、
ラテン語で骨を表す(os)と英語で統合を表す(integration)を組み合わせた造語です。

歯科インプラントはこの現象を利用して、顎の骨の中に人工歯根を埋め込みます。

投稿者: 希望ヶ丘デンタル

2015.06.19更新

横浜の希望ヶ丘デンタル(歯医者)院長の安田です。
オーバーデンチャーとは、インプラントの上に入れ歯を製作していく方法です。
入れ歯は粘膜で支えますが、オーバーデンチャーは入れ歯でありながら、インプラントで支えます。
これにより粘膜だけで支える通常の入れ歯よりも支持力が上がり、良く噛めるようになるのが最大の利点です。
オーバーデンチャーによるインプラント治療は、失ってしまった顎骨の代わりに2~4本のインプラントを埋入して、
入れ歯をしっかり安定させるインプラント治療法です。

適応症
入れ歯が安定しないためしっかり噛むことができない
会話をしているときに外れることがある
入れ歯が歯ぐきにあたって痛む
食べ物が入れ歯の下につまりやすい
骨量が不足しているためインプラント治療ができないと言われた
治療費が高いためインプラント治療が受けられない

このような方のお悩みを改善する方法として、インプラントオーバーデンチャーという方法があります。
気になる方は、一度ご相談ください。

 

投稿者: 希望ヶ丘デンタル

2015.06.18更新

横浜の希望ヶ丘デンタル(歯医者)院長の安田です。
本来上下の歯は会話をするとき、食べ物を咀嚼するとき、飲み込むときときに瞬間的に触るだけです。
ですから接触時間をすべて足し算しても1日に20分以下だと言われています。普通、上下の歯は何もしていないときは接触しません。
TCH(Tooth Contacting Habit)とは、上下の歯を持続的に接触させるクセのことです。

症状

口の周りの筋肉が疲労を起こし、頭痛や肩こりの原因になる
むし歯でもなんでもない歯が痛む
歯がしみる知覚過敏を起こす
アゴの関節が痛くなる

もし、ご自身の生活を振り返って「TCH」が疑われる方は、ただちに改善しましょう。

改善方法

深呼吸をし、リラックスをする
よく見る場所(テレビやパソコンや冷蔵庫など)にふせんやシールで『歯を離す』と書いて貼っておく
日中のマウスピースを装着する

TCHは、ご自身が気を付けていく時間を増やすことで、改善していきます。
あまり普段からTCHに気を付けなければと意識しすぎると、それもまたストレスになってしまうので、
まずは気づいた時だけでもいいので、歯を離すように心掛けましょう。

投稿者: 希望ヶ丘デンタル

2015.06.12更新

『感染の窓』とは、乳歯が萌えて来る生後19か月から31か月(1歳7ヶ月〜2歳7ヶ月)
の間に、ミュータンスレンサ球菌(虫歯菌)に母子感染するとくに危険な時期をいいます。

歯が萌えていない乳児には、虫歯菌は検出されません。
虫歯菌のDNA鑑定をしてみると、親にも同じDNAをもつ虫歯菌がいる事から、科学的にもある程度実証されています。
さらに虫歯になりやすい保育者から感染すると、子供も保育者と同じように虫歯になりやすく、
虫歯菌が感染する時期が遅いほどその後の虫歯本数が少ないことも実証されています。
虫歯菌に感染しやすい『感染の窓』の時期は、ちょうど前歯が萌え揃った後、奥歯が萌え始めてから萌えそろうまでの時期です。
この時期に、お母さんをはじめとして家族のケアを注意して感染の時期を遅らせるだけでも虫歯のリスクが減少することが報告されています。

予防法
お母さんとお父さんが歯科医院で虫歯治療とクリーニングをする
お子さんと同じ箸やスプーンを使わない
噛み与えをしない

投稿者: 希望ヶ丘デンタル

2015.06.08更新

横浜の希望ヶ丘デンタル(歯医者)院長の安田です。
永久歯は上あごと下あご16本ずつ、全部で32本あります(歯そのものが存在しない場合は除きます。)
永久歯の中で最後に生えてくる歯を親知らずと言い、20歳前後に歯並びの一番奥(第2大臼歯の後ろ)
に生えてきます。
生えてこない方もいますが、歯茎の中に埋まってご自身では見えない場合もあります。

親知らず=抜かなきゃいけない、というイメージが強いかもしれませんが、

・上下の親知らずがしっかりと噛み合い、歯磨きがきちんとできる
・完全に顎(骨)の中に埋まり、痛みなどの症状が無い

このような場合はきちんと管理できていれば抜歯の必要がありません。

ただ、親知らずがあることによってなんらかのトラブルがある場合は抜歯をおすすめします。

・まっすぐ生えていない場合
斜めや横向きに生えてしまった親知らずは、歯ブラシをきちんと当てるのが難しくなります。
親知らずの周りの磨き残しをそのまま放置していると、虫歯や歯周病の原因となり、
身体の抵抗力が落ちたときに突発的に親知らず周辺の歯ぐきが腫れて痛みがでることがあります。
ときには口を開けるのも痛いような状態になることもあります。

・咬み合う歯がない場合
まっすぐ生えた親知らずでも、咬み合う反対側の歯がない場合、対するはぐき(上の親知らずなら
下のはぐき、下の親知らずなら上のはぐき)まで伸びてしまい、痛みを引き起こす場合があります。

・治療に悪影響が出る場合
矯正治療やインプラント治療をおこなう際に、親知らずがあることで歯並びや噛み合わせに
悪影響がでる場合は抜歯をおすすめします。

親知らずは、生え方やお口全体の状態によって、「抜く・抜かない」の判断が異なります。
お口のトラブル・症状が出る前に、一度相談にいらしてみてはいかがですか。

投稿者: 希望ヶ丘デンタル

2015.06.06更新

横浜の希望ヶ丘デンタル(歯医者)

X線検査

骨の状態について、従来のデンタルやパノラマなどの二次元的検査に加えて、CTによる三次元的検査を行います。
CTは顎の骨の厚みや高さ、神経や血管の走行位置など、お口全体の状態を立体画像であらゆる角度から診査できます。

口腔内検査
歯を失った原因によってインプラントの長期性も影響を受けるため、これまでの背景を伺い、歯周病、
う蝕の現状とお口の中のリスクを把握します。

細菌検査
治りにくい歯周病がある場合には原因を特定するために歯周病関連細菌検査を行う場合があります。

アレルギー検査
インプラントはチタンという金属を使用します。チタンは一般的にアレルギーが少ない金属です。
しかし、アレルギーがないというわけではありませんので、問診などで疑わしいアレルギーがある
場合には検査を行う必要があります。一般的にはパッチテストを行います。

血液検査
ご自身で気づいてなくてもリスクファクターとなる疾患が潜んでいる場合もあります。
自己申告だけでは全身状態を把握しきれないことも多いために、血液検査を行うことが望ましいのです。
血液検査をしてから1年以内の必要なデータが揃っていない場合は、歯科医院、または近くの内科で検査を受けることがあります。

投稿者: 希望ヶ丘デンタル