医院ブログ

2015.04.30更新

希望ヶ丘デンタル(歯医者)院長の安田です。
永久歯は「親知らず」を含めて全部で32本あり、その形状で3種類に分けられています。
それぞれが重要な役割を持っています。

まず口を開けたときに最初に見える前歯です。
前歯の主な役割は、
・見た目の審美性
笑った時や口を開けた時に一番目立つ場所にあるのが前歯です。目立つ位置にあるので、
一番きれいにしておきたいと考える方が多いと思います。
・発音をきれいにする
前歯が無くなってしまったり、もしくは隙間があったりすると、そこから空気が漏れ、
個人差はありますが発音がしづらくなったりします。
・ものを噛み切る
硬いお肉などを食べる時ちょうど良い大きさにする最初の仕事を行うの が前歯です。もし前歯がなくこの作業ができないと、
常に奥歯を使われることになり奥歯にかかる負担が大きくなってしまいます。

次に前歯の後ろにある 尖った歯、犬歯(糸切り歯)とその後ろの第一小臼歯です。
犬歯の主な役割は、
・見た目の審美性
前歯と同じように、口を開けた時に気にする場所だと思います。
・歯や奥歯にかかる負担を軽減してくれる
犬歯は歯の中では一番強い構造になってい ます。歯ぎしりなどにも負けない強い構造をしているので
前歯や奥歯にかかる負担を軽減します。そのことか ら、前歯と奥歯を守る役割になります。
・あごの動きを正常に行ってくれる
小臼歯と犬歯は噛み合わせの位置と 、顎の動きを正常に行う為の大切な役割があります。なので、
もし1本で も失うと噛み合わせと顎の動きに大 きなダメージを与える事になってしまうのです。

最後に食べ物を噛みつぶす力を発揮する大臼歯(奥歯)です。
大臼歯の主な役割は
・食べ物をすり潰したり、細かくする
前歯で噛み切った食べ物をすり潰したり、細かくするのが大臼歯です。食べ物を食べる時に重要な働きをする歯なので、
もし大臼歯がないと他の歯に負担がかかるのと、食べ物を細かくして食べる事ができないため消化器官にも負担がかかってしまいます。
・歯の高さ(歯ぐきから上に出ている部分の長さ)を保ってくれる
上下の歯をしっかりと噛みしめたとき、その噛み合う高さを決定し、歯の高さを保つ役割があります。もし大臼歯がないと、
噛み合わせるはずの歯が無くなってしまい、噛み合わせの歯が伸びてきたり、抜けてしまった歯の隣 の歯が傾いてきて しまったりと影響は様々です。

これら以外にも、すべての歯にはそれぞれ役割があり、大切な働きをしています。
どれか1本無くなるだけでもお口の中では大きな影響が出てしまうので、
歯を抜く事がないように日ごろからケアしていく事が大切になりま す。

投稿者: 希望ヶ丘デンタル